追記:吉田の下が長い𠮷(つちよし)について
20bb7と入力して「F5」で表示されます。
𠮷をコピペしてください。
単語登録しておくと便利です。
さてさて、
IVSという仕様があります。
↓↓(以下「日経BP:安岡孝一氏「UnicodeのIVSがもたらすメリットとデメリット」より転載)============
IVSとは、漢字を表すコードの直後に、バリエーションセレクターと呼ばれるコードを付加し、漢字の異体字を表現する方法である。
例えば「邊」であれば、U+908Aの直後にU+E0100~U+E0110のVariation Selectorを付加することで、以下の17種類の異体字を表現できる。
IVSを用いれば、これら17種類の「邊」を、UTF-16あるいはUTF-8といった文字コードレベルで使い分けることができる。
転載:ここまで====================================
(日経BP:安岡孝一氏「UnicodeのIVSがもたらすメリットとデメリット」より)
花園明朝A(漢字フリーフォント)
これは何かと言いますと、、、、、
従来はMS-DOSの頃から「ない文字は外字で作る」「他の文字で代用する」「外字フォントメーカーが出している製品を買う」という選択肢がありました。
しかし、文字コードが統一されているわけではなかったので
「PCを変えたら外字ファイルもコピーする(使える設定にする)」
必要があり、
「他の人にデータを送ってもその文字は読めない」
という問題があります。
しかし、PCの世界では文字コードがシフトJISからユニコードに変わり、漢字の表示数は増えているので、
「「異体字」の表現方法として統一して使おう」ということです。(約5万8000字の異体字)
・対応しているソフトがまだまだ少ない
・外字ソフトを使っている方が多い(人名フォントの方が人名に特化しているため、文字によっては種類が多い場合がある)
・ちょっとややこしい
のが現状ですが、時代が進めば「IVS対応」ということで、規格統一できます(???)。
とりあえず・・ですが、新・沙羅では対応済みです。しかし、現状の沙羅ではXPユーザー様もおみえですので事実上不可能(DB未対応・印刷エンジン未対応のため)です。
沙羅の場合を例にとって説明します。
愛——久が心のところから始まっています
今——真ん中から下がっています
という文字を入力すると・・・・
文字コードの後ろに「セレクターコード」がついているので、一覧表にした場合、「異体字の元の漢字+□ 」が表示されます。
編集画面のテキストボックの方は表示されます。いずれにしても「未対応」です。印刷もうまい具合にはできません。
IVSフォントを入れて対応させることも出来るかと思いますが、ユーザー様の中にはいろいろな外字フォントをご利用されている方や自作されている方がとても多いので、統一はすぐには難しいところです。
つまりは「沙羅」はIVS未対応ということです。
※WindowsXPの沙羅ユーザー様もまだまだおみえですので現状では統一不可能です。
※画面フォントはIVS対応フォントをインストールして、プログラムの表示フォントを変更すれば対応できますが、IVS文字の縦書き印刷がちょっと難あり(問題が発生するような気が・・)と思います。
となると、人名外字などのフォントを使うことになります。
現在開発中の「新・沙羅」ではIVS対応済みなので「表示・印刷」とも意図したとおりにできます。
上記の文字を沙羅からコピー&ペーストしたところちゃんと表示されます。
しかし、毛筆フォントがありませんので「IVS対応の毛筆フォント」を入れる(バンドルする)必要があるのです。
いずれにしても「次のOS」の頃までにはいい方法を確立せねば・・・というところです。
(提携先フォントメーカー様を募集中です。ぜひお問い合わせください。)
IVS対応ソフト一覧
一太郎 徹(2014以降)
桐
マイクロソフト・オフィス
ATOK24 以降
Atok-Pro 3
イースト IVSパレット
今後、どうなるか・・・・。
PCは64ビット機が主流となり、OSもWindows10以降となっていくでしょうから(Windows7のサポートは2020年1月14日で終了)
10年後はIVSがもう少し普及しているのではと思います。
ここで必要なのは
★「外字 → IVSへの変換ソフト」———>要調査
★「IVS対応の毛筆フォント」———>絶対必要
★「印刷縦書き」
がポイントだと思います。
※「SQLServer2016はIVS対応」ということで安心はしておりますが、なにぶん「見えない」のでデータベースが壊れやしないかとちょっと心配です。
IVSのいいところ・期待しているところ
(1)Windows標準フォントだけで異体字が扱えるようになる???
ゆくゆくはIVSフォントがOS標準になるかも・・。
※IMEがもっと使いやすい(検索しやすい)ものになる必要がありますが・・・。
※「変体がな」もIVSになるよう、切に願っております。(現在のところ未対応のようですが)
「変体仮名標準化へ向けての考え方(情報処理推進機構 IPA)」
IPAmj明朝の派生フォント「Unicode変体仮名フォント」はこちらからダウンロードできます。
※フォント名:UniHentaiKana ※沙羅では使えませんが、ワードなど他アプリでは利用できる変体仮名フォントです。
(2)例えば、過去帳や名簿で文字を検索する時に、上述の「辺」「邊」「邉」などを「辺」で検索できるようになるのでは????
今は、「そのものの文字」しか検索できないので、類似漢字(異体字)が検索できるようになると便利です。
追記:
イースト社さんのWindows10 AnniversaryUpdateでの問題は解決しております。
いや~実際のところ、どうなるんでしょうか。IVSよりも人名外字の方がいいかも・・・・。
追記その2:「”つちよし”(𠮷)」はフォントを作った方がいいのかどうか・・。
”つちよし”(𠮷)は「CJK 統合漢字拡張B」という種類にあり、外字を使わなくとも表示そのものは可能です。(コピー&ペーストで貼り付けてみてください)
明朝体やゴシック体、メイリオであれば、印刷も可能です。
ただ、楷書などでの「これっ!」というフォントがなく、、、
「顔真卿」で作るか迷うところです。
↓↓↓↓
武蔵システムさんのTTeditとCJK統合漢字拡張B TrueTypeフォントで作れると思うのですが、、、どなたかいかがでしょうか。
余談:数年前は「飲むたびに”サロゲートペア”が口癖になっていた」のを思い出しました。